メルマガバックナンバー【Vol.154】(2025年11月25日発行)

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【2025/11/25発行】

 

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             キューブメルマガ/第154号

 

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送信元:キューブ・インテグレーション株式会社

 

■目次■

1. 今月のコラム

2.セミナーのご案内

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1. 今月のコラム

精神障がい者の採用で現場が疲弊しないために:「見極め」の精度を高める面接設計とは

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「精神障がい者の採用は、どうしてこんなに難しいのか」

そのような声を、障がい者雇用を推進する人事やDEI部門の方々から伺います。

 

特に、分散配置型の雇用形態を採用している企業では、配属後にトラブルが発生し、

受け入れた部門が疲弊してしまうケースが少なくありません。

「採用段階で、何かできたのではないか・・・」と振り返るものの、障がい/疾病情報の

「見極め」は一筋縄ではいかず、現場との信頼関係にも影響を及ぼすことがあります。

 

入社後のトラブルと現場の負担を着実に減らすためには、採用段階でのミスマッチの軽減が

鍵となります。なぜ、障がい/疾病情報の「見極め」の精度を高めることが重要なのでしょうか。

 

① 現場との期待値のズレが軽減できる

 

【 対人接触が多い業務で不適応が見られるケース 】

配属先がチームワークを必要とする部署であったため、入社後まもなく疲労感を訴え、

欠勤や早退が増え始めました。現場では、急な業務の引継ぎやフォローが常態化し、

部署全体のスケジュールが乱れて、負担が拡大しています。

採用段階で、対人的なストレスの度合い、雑談等の刺激への耐性、チャットやメールでの

コミュニケーションの得手不得手などを重点的に確認しておくと、あらかじめ対人接触を

調整したり、役割分担が明確な業務を任せたりすることができ、現場の負担軽減につながる

可能性があります。

また、配属後に「もう少し自分から相談できる人にして欲しい」「出張で出払うことも多い

ため、手取り足取り指導することはできない」といった話が現場から上がってくることが

あります。選考に入る前に、業務遂行の必須条件、許容できるサポート範囲、現場の管理体制

など、現場の期待値を明確にしておくことで、想定外の対応の頻度を減らすことも可能です。

 

② 配属先の候補を具体化できる

 

【 短時間集中や小休憩で力を発揮できるケース 】

長時間の連続作業が不得手で、30~60分程度のタスクの区切りがあると、高い生産性を

発揮する特性を持っていました。ところが、配属先はタスクの区切りが設計されておらず、

休憩の取り方も本人の自由意志に任せているため、徐々に集中力が続かなくなりミスが

増加しています。

採用時に、集中の持続時間、自発的な休憩の取得、まとまった作業依頼の処理などの確認が

できれば、仕事の振り方や作業時間/休憩時間のスケジュール管理が細やかな配属先を選べる

ため、配属のミスマッチを減らすことも可能です。

また、サポートの必要性や介入の頻度がある程度推測できれば、配属前に現場の体制を整え、

受け入れ教育を行うことが可能となり、現場での試行錯誤の負担が軽減されます。

 

このように、障がい/疾病情報の「見極め」の精度を高めることができると、配属後は想定通りに

業務が回るようになり、さらには、定着が促進されることで人事と現場の信頼関係や連携関係が

強化され、次の採用でも協力体制が整う好循環を生み出すことができます。

 

精神障がい者の特性は、表面的な会話や態度だけでは判断しづらく、

面接時に「安定しているように見える」ことが、必ずしも業務遂行の安定性を意味するわけでは

ありません。だからこそ、面接では「どのような場面でストレスになりやすいのか」

「どの程度のサポートがあれば、自分の力を発揮できそうなのか」といった情報を丁寧に引き出し、

職場や業務との適合性を見極めることが不可欠です。

 

この時に重要なことは、障がい/疾病情報を「業務への影響」に翻訳するという視点です。

障がい/疾病名だけでは、業務上の困難や支援の必要性は見えてきません。

例えば、うつ病といっても、業務への影響は個人差があります。ある人は朝の立ち上がりが苦手で、

ある人は対人関係に不安を抱えているかもしれません。

 

専門職は、面接で得られた障がい/疾病情報を、単なる事実としてではなく、

「業務への影響」に翻訳する役割を担っています。その翻訳を通じて、

現場で必要とする支援の具体像を描き、採用判断の幅を広げることが可能となります。

障がい者の選考面接の設計者が、この視点を持つことで、解釈の誤差を減らし、

現場負担を考慮した採用判断が実現できます。

 

来年1月には、現場からの相談やクレームが生じている方や見極めに課題を感じている方に対して、

少人数制のセミナーを開催する予定です。特に、精神障がい者の選考において、現場の負担軽減を

目指した面接設計、障がい/疾病情報の見極めの視点について解説した内容となっております。

実際の選考プロセスや現場の体制に即した専門職のコンサルテーションをご希望の方は、

是非この機会をご活用ください。

 

 

                    (シニアコラボレーター 諏訪 裕子)

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2. セミナーのご案内

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【テーマ】

精神障がい者の雇用で現場が疲弊しないための「見極め」のポイント

- 専門職による面接選考サポートの紹介 -

 

【概 要】

●●対象者●●

・分散配置型で障がい者雇用を行っている企業の人事・DEI部門の方

・精神障がい者の採用後に、現場からトラブル相談やクレームが生じている方

・採用段階での見極めに課題を感じている方

 

●●こんな課題をお持ちの方におすすめ●●

・精神障がい者の採用後、現場が対応に追われて疲弊してしまう

・面接時の印象と業務遂行能力にギャップがあり、選考に不安がある

・現場との信頼関係を保ちつつ、安定した雇用につなげたい

 

●●本セミナーのポイント●●

・精神障がい者の特性を「業務への影響」に翻訳する面接設計の考え方

  - 精神障がい者からの情報収集が難しい理由

  - 精神障がい者の特性と職場で起こり得る問題

 

・現場負担を軽減するための情報収集と支援体制の実践的アプローチ

  - 障がい/疾病情報を確認する際のポイント

  - 専門職による面接選考サポートがもたらす効果

 

【開催日時】2026年1月30日(金)15:30~17:00 (受付開始15:25)

※日程の都合で参加できない方へ、個別相談も受け付けております。

ご興味がございましたら、info@cubeintegration.comまで

お気軽にお問い合わせください。

 

【開催方法】Zoom

【定員】5名

【参加費】無料

【参加申込期限】2026年1月29日(木)12:00

【参加にあたってのお願い】

・本オンラインセミナーでは、Zoomを使用します。

・少人数セミナーとなっており、意見交換なども行いますので、

企業名および日頃の業務でお困りのことについての共有をお願いします。

・ログイン時には、氏名が分かる表記をお願いします。

・弊社内の教育目的で研修は録画させて頂きます。(弊社外に開示することは御座いません)

 

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご連絡ください。

・御社名

・お名前

・所属部署/役職

・ご連絡先(メールアドレス)

・セミナー名

・参加人数

 

ご参加お待ちしております。

 

 

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