メルマガバックナンバー【Vol.135】(2024年4月25日発行)

このメールマガジンは、以前弊社のメンバーが名刺を交換させていただいた皆様にお送りしています。

 

今後、キューブ・インテグレーション株式会社からのメールマガジンがご不要の方は、

本メールの末尾のアドレスまでお問い合わせください。

【2024/4/25発行】

 

□■----------------------------------------------------------------------------------------------------------□■

 

             キューブメルマガ/第135号

 

□■----------------------------------------------------------------------------------------------------------□■

送信元:キューブ・インテグレーション株式会社

 

■目次■

1. 今月のコラム

2. 勉強会のご案内

_____________________________________

1. 今月のコラム

ストレスチェック集団分析の結果を正確に読み取るための4つのステップ

_____________________________________

 

皆さんがすでにご存じの通り、ストレスチェック制度の事業者にとっての主な実施意義は:

・職場の問題点の把握が可能となり、職場改善の具体的な検討がしやすくなる

・労働者のストレスが軽減され、職場の改善が進むことで、労働生産性の向上など、経営面でのプラス効果も期待される

が挙げられます。(※厚生労働省『ストレスチェック制度 導入ガイド』より抜粋)

 

職場改善を目指すには、ストレスチェック集団分析の結果をいかに正確に読み取るかが重要となります。

 

しかし、現場でよくみられるのは、集団分析で良くない数値が出たときに、該当部署の管理職層に課題があると考えがちなことです。特に、「上司支援」の数値が良くないと、その傾向が強まります。

 

ここでは、「上司支援」の例を取りあげ、ストレスチェック集団分析の結果をより正確に読み取るための4つのステップについて話したいと思います。

 

ステップⅠでは、ストレスチェックの該当設問を把握します。

便宜上、ストレスチェックではカテゴリー毎に数値が集計されています。そのカテゴリーがどのような設問から成り立っているか、

各カテゴリーの詳細な設問を確認する必要があります。

例えば、ストレスチェックの中で「上司支援」のカテゴリーは、

①どのぐらい気軽に話ができますか?

②あなたが困った時、どのくらい頼りになりますか?

③あなたの個人的な問題を相談したら、どのくらい聞いてくれますか?

という三つの設問によって構成されています。

 

ステップⅡでは、組織構成を把握します。

例えば、組織図上の体制とプロジェクトの体制とでズレがあるというように、部署の状況によって、組織構成が実態とは異なることがあります。

そのため、部署状況を把握した上で数値を読み取ることが重要です。組織図上の組織構成と現場の組織構成の両方を把握する必要があります。

「上司支援」の場合、ここで、「上司」が具体的に誰のことを指しているのかに注意する必要があります。

該当部署の直属の上司か、上司の上司か、チームリーダーか、出向先の上司等、組織構成によって、複数人の上司がいる場合や、

そもそも上司不在の場合もあります。

同じ部署でも回答する際に誰をイメージするかによって、「上司支援」の結果が異なります。

また、仕事の性質によって、1人または少人数で業務を完結していて会話の機会が少ない、テレワーク中心で物理的声掛けがし難しい、

同じ部署でも拠点が各地に散在していて繋がりが薄いといった場合は、物理的に上司支援が受けにくい環境である可能性もあり得ます。

このように組織構成によって起きうる状況を把握します。

 

ステップⅢでは、各項目間の関連性など複合的な視点で課題を把握します。

ストレスチェック(※80問の場合)で組織風土とストレスの関連性が大きいとされる<部署レベル資源>の項目に、

「上司のリーダーシップ」「上司の公正な態度」「ほめてもらえる職場」「失敗を認める職場」などの項目があります。

「上司支援」の結果とそれらの項目を併せて確認することで、課題を絞り込むことができます。

 

ステップⅣでは、定量データと定性データを統合して把握します。

ストレスチェックの定量データのスコアは平均値であるため、おおよその組織の全貌を掴むことができますが、

背景にあるプロセスや文脈までは数値から読み取ることができず、仮説に留まってしまいます。

一方で、定性データからは課題の背景、対象者の心理や性格など、数字で表すことが難しい情報を得ることができます。

「上司支援」の実態を把握するためには、従業員層と管理職層の面談でヒアリングすることが有効です。

上司の日頃の声掛けや関わりの工夫、上司部下の関係性などが見えてくることで、該当部署のより詳細な課題分析ができます。

 

このように、ストレスチェック集団分析結果については、課題がある項目に対して、数値だけをみて安易に判断せず、

可能な限り考えられる原因をピックアップしながら、課題分析をしていくことが重要です。

効果的な改善策については、現場、人事、専門家とともに検討することをおすすめします。

                                                                                              

                                                                                        (コラボレーター 張 磊)

 

______________________________________

 

2. 勉強会のご案内

______________________________________

 

【テーマ】

【実例紹介あり】ストレスチェック集団分析の結果を正確に読み取るための4つのステップ

 

【概 要】

職場改善を目指すには、ストレスチェック集団分析の結果をいかに正確に読み取るかが重要となります。

しかし、現場でよく見られるのは、集団分析で良くない数値が出たときに、該当部署の管理職層に課題があると考えがちなことです。

セミナーでは、ストレスチェック集団分析の結果をより正確に読み取るための4つのステップについて紹介し、効果的な組織改善案や介入方法について考えていきます。

 

 

【開催日時】2024年6月7日(金)15:30~17:00 (受付開始15:20)

【開催方法】Zoom

【定員】5名程度

【参加費】無料

【参加申込期限】2024年6月6日(木)17:30

【参加にあたってのお願い】

・本オンラインセミナーでは、Zoomを使用します。

・少人数セミナーとなっており、意見交換なども行いますので、双方向でのやり取りが可能な状態でのご参加をお願いします。

・ログイン時には、氏名が分かる表記をお願いします。

・弊社内の教育目的で研修は録画させて頂きます。(弊社外に開示することは御座いません)

 

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご連絡ください。

・御社名

・お名前

・所属部署/役職

・ご連絡先(メールアドレス)

・セミナー名 または希望相談枠

 

ご参加お待ちしております。

 

 

==============================================================

●配信停止/登録に関するお問い合わせ info@cubeintegration.com 

●編集:キューブ・インテグレーション株式会社

●ホームページ https://www.cubeintegration.com/

●本メールは等幅フォントで最適にご覧頂けます。

●本メールマガジンの記事の無断転載を禁じます。 

Copyright(C) 2023 Cube Integration Co., Ltd. All Rights Reserved.

==============================================================