メルマガバックナンバー【Vol.119】(2022年12月26日発行)

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【2022/12/26発行】

 

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             キューブメルマガ/第119号

 

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送信元:キューブ・インテグレーション株式会社

 

■目次■

1. 今月のコラム

 

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1. 今月のコラム

「育休復帰後の女性社員のキャリアをサポートするには」

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女性社員が育児休業から復帰し就業を継続することは特別なことではなくなってきました。

一方で、会社としては育休からの復帰後も出産前と同じように昇進・昇格に向けて意欲を

もって取り組んでほしいと期待しているものの、実際には難しい状況であることが多いようです。

 

厚生労働省の調査※1では、子供を持つ前は「できるだけ早いペースで昇進したい」と

希望していた女性社員のうち、出産後にも同様に考える社員は3割程度となり、4割程度が

「自分なりのペースで昇進したい」「自分なりのペースで専門性を高めたい」、2割程度が

昇進や専門性の向上よりも、「その時々の仕事をがんばりたい」「様々な仕事を経験したい」

「仕事以外の生活を充実させたい」と回答していました。

 

女性活躍を推進する上で、育休から復帰した女性社員に、出産前と同じように昇進・昇格に

向けて意欲をもって取り組んでもらうためには、どうサポートしていけばいいのでしょうか。

 

女性社員が育休から復帰する時、久しぶりの仕事に改めて慣れていかなければなりません。

出産前と同じ業務に戻った場合も、”勘”を取り戻すまでには多少の時間がかかります。

特に復帰当初は、子供の体調や成長に振り回されつつ、仕事と育児の両立を図る必要があります。

仕事と育児の両立に伴う負担感は、仕事そのものだけでなく、子供自身の個性や健康状態、

家事・育児を誰とどれくらいシェアしているかなどにも影響されます。

出産前は昇進に意欲的だった社員も、両立の負担感が大きければ、昇進ペースや専門性の向上を

あきらめていくことになります。

 

育休から復帰する社員のサポートは、主に上司が行っているケースが多いと思いますが、

復帰後の両立の困難さについて、仕事面については相談することができても、プライベート

である家庭の状況についてはなかなか上司には相談しづらいものです。

上司側としても、相談を受けてアドバイスできるかどうかは知識や経験の有無にもよりますし、

経験があったとしてもそれぞれの価値観が大きく影響していることでもあるため、アドバイスが

“余計なひとこと”になってしまう可能性もあります。

 

社内で育休から復帰しキャリアアップしていく先輩女性社員が多くいれば、自分のキャリア志向や

ライフスタイルと近い人をロールモデルとすることができるかもしれません。

しかし、女性管理職の人数が限られている中では、管理職と社員本人のライフスタイルに差が

あると、自分の両立のスタイルでは社内でキャリアを積んでいくことは難しいと感じてしまいます。

 

育休から復帰した社員が一人で悩み、キャリアをあきらめていく状況を回避するためには、社員

本人のキャリアや育児など混然一体となった悩みの整理や解決をサポートすると共に、上司や

人事と連携して、会社として可能な範囲で1人1人の状況に応じた対策を取ることが出来る体制を

つくることが望ましいでしょう。

心理士やキャリアカウンセラー、保健師などの専門家を活用することも1つの方法です。

専門家が社員本人のサポートを行うとともに、上司や人事に情報を共有することで、適切な対応を

早めに取ることが出来るようになります。

また、社員が両立についてどのような悩みを持っているかを把握することで、さらなる両立支援や

キャリア形成支援に活用できることにもつながります。

 

 

※1平成 29 年度 仕事と育児の両立に関する実態把握のための調査研究事業報告書 労働者アンケート調査結果

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000174277_3.pdf

 

 

                               (コラボレーター  中谷 恭子 )