メルマガバックナンバー【Vol.93】(2020年10月27日発行)

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2020/10/27発行】

 

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             キューブメルマガ/93

 

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送信元:キューブ・インテグレーション株式会社

 

■目次■

1. 今月のコラム

2. 勉強会のご案内

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1. 今月のコラム

就労可能な精神障がい者の特徴とは?採用時に見るべきポイント」

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精神障がい者雇用は、雇用率制度の中でも身体・知的障がい者雇用と比べて歴史的に浅く、

まだ企業内に成功体験が蓄積されていません。

多くの精神障がい者に接する機会が少ない人事担当者は、採用する際に「どのような人を雇

って良いのか」わからない状況にあります。

今回のメルマガでは、標準的な精神障がい者の雇用事例を通して、採用時に見るべきポイン

トをお伝えします。

 

精神障がい者は、症状そのものだけでなく、症状から派生する性格傾向や経験値不足などが

複雑に絡み合うため、障がい・疾患名が同じであっても個別性が強い(できること/できな

いことの振り幅が大きい)という特徴があります。

加えて、症状が固定化された障がいではないため、状態変化が出やすい(できる時/できな

い時の変化が起こる)という特徴もあります。これらの特徴のため、身体・知的障がい者の

ように「この業務は、このぐらいできるだろう」という共通の業務遂行イメージが持ちにく

いのです。

 

採用が成功した事例として、新卒採用から10年間定着し、業務の幅を広げ、活躍している

精神障がいの事例を紹介します。

 

Aは、サヴァン症候群のような特定の分野に突出した能力を発揮する障がい者ではなく、一

般的な私立大学を卒業した精神障がいの大学生でした。

大学2年生の頃に、自分の考えが他人に漏れていると感じ、家族の勧めにより精神科を受

診し、統合失調症の診断を受けました。統合失調症の陽性症状である「思考奪取(自分の考

えを抜き取られる)」「思考伝播(考えただけで周囲に伝わってしまう)」が見られ、1年間

休学に至っていることからも、精神障がいの病態としては、決して軽くありません。

 

採用面接時に、こういった在学中の症状や状態を知ってしまうと、人事担当者は採用を躊躇

することが多いようです。

しかしながら、精神障がい者の採用時に確認すべき大切なポイントは、病名や病状ではなく、

【業務遂行】【対人関係】【生活管理】【フィジカルヘルス】【メンタルヘルス】の5つです。

Aについて、5つのポイントを確認してみると、採用後の活躍が見込める人材であることが

見えてきます。

 

【業務遂行】休学後には学業と両立しながら、簿記2級を取得しており、コツコツと計画的に

      頑張る力が備わっていることがうかがえます。

【対人関係】統合失調症の場合、通院・服薬の継続が大切ですが、A自身の素直な性格、家族

      や主治医との信頼関係により、治療状況が良好です。

【生活管理】睡眠リズムを意識した生活を心掛けていることも、日々の疲労やストレスの蓄積

      を回避することにつながります。

【フィジカルヘルス】毎日の電車通勤を想定し、体力づくりを意識した生活を心掛けています。

【メンタルヘルス】一旦体調を崩すと集中力低下が見られ、症状が再燃する可能性もあります。

         ストレス耐性も高くはないため、急激な負荷には注意が必要です。

 

このように【メンタルヘルス】には懸念があるものの、他の4つのポイントから、体調の波

をカバーする対処方法を意識していること、療養が必要な状況となってもパフォーマンス

を回復する力があることが確認でき、長期的な定着の可能性が見えてきます。

 

実際にAを採用した企業では、Aを経理部門に配属し、入社3ヵ月後には、伝票から必要

なデータを確認し請求書を作成できるようになりました。

その後、銀行振込、資金繰り表の作成、給与の伝票起こし、帳簿作成など、Aの担当できる

業務が増えたこともあり、経理部門は3名体制から2名体制に変更しています。

Aの場合「ストレス耐性の課題に対して、本人/職場が、どこまで対処できるか」というこ

とが、就労/雇用の継続に関わります。A自身の努力だけでなく、職場もAの疲労や体調に

気を配りながら、業務量を調整していることも、10年間の雇用継続につながった要因と思

われます。

 

今回は、標準的な雇用事例から、就労可能な精神障がい者の特徴と採用時のポイントを紹介

しました。

精神障がい者も、健常者に近い業務が可能であることをイメージできれば、雇用現場で具体

的な業務を探し出すことは難しくありません。想定した業務を行ってもらうためには、どん

な特徴の人が適しているのか/避けるべきなのか、疾病性の部分には専門家が関与し、役割

分担することが望ましいでしょう。

 

(シニアコラボレーター 諏訪 裕子)

 

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2. 勉強会のご案内

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【テーマ】

精神障がい者採用に悩む人事担当者様向けWebセミナー

「精神障がい者の採用で確認すべき5つのポイント」

 

【概 要】

* なぜ、精神障がい者は、就労できるイメージが持ちにくいのか

* 採用面接の成功例・失敗例から、経験値を高める

* 精神障がい者の採用で確認すべき5つのポイントとは

 

【開催日時】2020123日(木)15301700 (受付開始1520

【開催方法】Zoom

【定員】6名程度

【参加費】無料

【参加申込期限】20201113日(木)1730

 

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご連絡ください。

・御社名

・お名前

・ご連絡先

・セミナー名「精神障がい者採用Webセミナー」

 

詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。

 

 

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