このメールマガジンは、以前弊社のメンバーが名刺を交換させてい ただいた皆様に
お送りしています。
今後、キューブ・インテグレーション株式会社からのメールマガジ ンがご不要の方は、
本メールの末尾のアドレスまでお問い合わせください。
【2018/08/28発行】
□■---------------------------- ------------------------------ ------------------------------ ---------------□■
キューブメルマガ/第69号
□■---------------------------- ------------------------------ ------------------------------ ---------------□■
中国における日系企業の現地化に向けた取り組み
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
______________________________ _______
■目次■
______________________________ _______
1.【CUBE NEWS】
2. 今月のコラム
______________________________ _______
1.【CUBE NEWS】
______________________________ _______
この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の個 別相談会を開催する
ことといたしました。
【テーマ】 「入社後に問題が発覚⁉」採用時に見極めたい 人事責任者の方へ
【精神障がい者の採用支援】個別相談会
【開催日時】2018年9月21日(金)相談枠:①15:30~ 16:30 ②16:30~17:30
詳細はhttp://www.cubeintegration. com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。
参加を希望される方は、info@cubeintegratio n.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・相談枠
______________________________ ______
2. 今月のコラム
中国における日系企業の現地化に向けた取り組み
______________________________ _______
「いま、百数名の工場の中、日本人は私一人しかいない」、「うち は日系企業だが、
こちらの拠点は日本人がいないよ」、「数千人の企業規模だが、人 事は日本人一人、
しかも、来月から長期駐在から短期駐在になる」、・・・
ここ数年、中国上海及び周辺地域の日系企業を訪れると、上記のよ うな会話をよく聞
きます。その背景にあるキーワードは「現地化」です。筆者は20 11年から日系企業の
駐在員として中国で三年間駐在していました。その当時からすでに 「現地化」を目指
して、各日系企業は従来型の日本本社主導のマネジメントから現地 法人に任せるマネ
ジメントに移行し始めていましたが、直近の何年間はさらにその動 きに拍車がかかっ
ています。
その動きの中、目立っているのは人材構造の変化です。中国上海市 の例をあげますと、
日系企業数(拠点数)総数は22,355社、前年比増減率は+0 .7%、年間158社が増えて
います。それに対して、民間企業関係者数は48,932人で、前 年比増減率は-2.4%、年間
1,158人が減少しています(外務省,2016,2017)。 しかも、このような傾向は、直近の
二、三年続いています。つまり、企業数は増えるものの、年間で千 名以上の日本人勤務
者及びその関係者が減っていることが数字から読み取れます。
その一方、現地日系企業の求人数はこの2、3ヶ月は前年同月比1 5%~20%増加していま
す(株式会社リクルート(中国),2018)。
「人の取り合いはすごい」、訪問した日系企業は共通して採用に頭 を抱えている様子
でした。
日系企業のみならず、中国本土企業の人材の取り合いも激しい現状 です。中国は人材を
重視し、ヒューマンキャピタル(中国語で「人力資本」と呼ばれて います)の意識はか
なり強いです。人材を、経済発展を維持するための「血液」と例え ています。今年三月
の報道で、企業間の人材取り合い現象は「吸血大戦」と呼ばれるほ どの状況です。
中智上海の日系企業アンケート調査(2018)によりますと、在 中国日系企業の経営上
の課題の第一位は「マーケティング開発」、第二位は「人材の獲得 と育成」となって
おり、「社員のモチベーションアップ」や「コスト削減」を上回っ ています。
同じくJETROの日系企業実態調査報告書(2018)によると 、中国各地の日系企業は、
経営上の課題について、「人材(一般ワーカー)の採用難」、「人 材(中間管理職)の採用難」、
「人材(技術者)の採用難」とあらゆるレベルにおいて、「採用難 」が上位に挙げられてい
ます。現地化の一つの要である現地従業員採用の厳しさが上記の数 字から読み取れます。
それと同時に、採用のみならず、定着率の向上も大きな課題とみら れます。日本の平均
離職率14.9%(2017年)と比べ、中国の離職率は約20% と言われ、さらに、上海市の
中間管理職離職率は28%以上に及びます。
そこで、どんな人材を取るか、その人材はどこに配置するか、現地 化に向け幹部候補は
だれにするか、さらに、いかに効率よく人材を獲得、育成、定着さ せるかは中国におけ
る日系企業が直面している重要課題になります。
最近は、日本で活用されているアセスメントツールや研修プログラ ム等を、中国のニー
ズや特性に合わせて現地化を進め、日系企業で活用する動きも出始 めています。現地
での活用の取組みについては、また今後お伝えできればと思います 。
参考資料・ウェブサイト:
・日本貿易振興機構(ジェトロ)(2018)2017年度アジア ・オセアニア進出日系企業実態調査―中国編―
・外務省(2017)海外在留邦人数調査統計、平成30年(20 18年)要約版(平成29年10月1日現在)
・外務省(2016)海外在留邦人数調査統計、平成29年(20 17年)要約版(平成28年10月1日現在)
・リクルート株式会社(2018年5月)中国における日系企業の 求人動向レポート
(コラボレーター 張磊)
============================== ============================== ====
●配信停止/登録に関するお問い合わせ info@ cubeintegration.com
●編集:キューブ・インテグレーション株式会社
●ホームページ http://www. cubeintegration.com/
●本メールは等幅フォントで最適にご覧頂けます。
●本メールマガジンの記事の無断転載を禁じます。
Copyright(C) 2018 Cube Integration Co., Ltd. All Rights Reserved.
============================== ============================== ====