メルマガバックナンバー【Vol.67】(2018年6月26日発行)

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【2018/06/26発行】
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         キューブメルマガ/第67号
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それもセクシュアルハラスメント?-加害者側の意識のずれ-
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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  1.【CUBE NEWS】
  2. 今月のコラム
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1.【CUBE NEWS】
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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の個別相談会を開催す
ることといたしました。 
【テーマ】 「入社後に問題が発覚⁉」採用時に見極めたい 人事責任者の方へ 
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【開催日時】2018年7月20日(金)相談枠:①15:30~16:30 ②16:30~17:30 
詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。
参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名 
・お名前 
・ご連絡先 
・相談枠 
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2. 今月のコラム
それもセクシュアルハラスメント?-加害者側の意識のずれ-
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最近はハラスメントに関する言葉はよく聞かれるようになり、世間的にもハラスメ
ントに対する意識は高まってきています。
実際職場におけるハラスメントについても、取り返しのつかない結果に繋がり訴訟
となるケースも増えてきています。では、何故訴訟に至るまでになってしまうので
しょうか。取返しのつかない結果は食い止めることはできないのでしょうか。
今回は加害者側の意識のずれという視点で以下のケースを考えてみたいと思います。


Bは最近異動した20代後半の女性社員。Aは40代後半の男性課長(Bの上司)。
Aから「Bが休職した」との報告を受け、人事はBから話を聴いた。最初はAのこと
を話すことを躊躇っていたBだが、だんだんとAからの頻繁なメールや度重なる食
事の誘いがとても辛かったこと、また断った後、仕事を教えてくれないなどのAの
仕打ちが苦痛であったことを語り、Aの言動がセクハラにあたるのではないかと涙
ながらに話した。
人事は事実を確認するためにAにも話を聴いた。そうしたところ、Aは部下であるB
のことが心配でメールをしたり食事に誘ったりしていたとのこと。異動してきたば
かりということもあって逆に他の社員よりも気にしていたのに、何故Bが辛い思い
をするのか全く理解できなかった。Aはショックを受けると共に、嫌ならBも初めか
らメールもしなければ良いし食事の誘いも断れば良かったのに1回食事にも行ってい
るし、実際はBが言っているほどではないのではないか、プライベートな話も同じ職
場だったら普通にするものではないか、自分たちの時代は職場の人たちとは何でも
話したし、Bのような今どきの若い女性は何か勘違いしていて失礼だ、などと話して
いた。


A(加害者と言われる側)は、Bにメールをしたり食事に誘ったりしたのは、部下で
あるBのことが心配であったためと話しています。Aからすると部下を気遣う上司と
しての行動だったということになります。しかし、B(被害者と言われる側)にとっ
ては、何度断ってもしつこく食事に誘ってきたり、業務に直接関係のない内容のメ
ールを送ってきたりするAの行為を不快と感じ、最終的には体調を崩し会社にも来
れなくなってしまいました。

このように、AとBの意識・捉え方は全く違っています。
セクハラかどうかは、行為者の意識や意志ではなく相手の受け取り方が重要で、特に
“現代の一般的な人”の多くがどう受け取るかがポイントです。今回のケースもまさに、
加害者の意識のずれがセクハラと言われるまでになってしまったと言えるでしょう。
ではどうしたら意識のずれをなくすことができるのでしょうか。
一般的には、コミュニケーションを取ることが大切です。一方的ではなく、相手の
立場に立ち、相手がどう思っているか・感じているか、どう捉えるか、を推測する
ように心がけるようにしましょう。自分の言動が一般的にどのように受け取られる
のかを知ることも重要です。
しかし、そうは言ってもなかなか難しいことかもしれません。
そのような場合には、以下のようなことを少し意識してみると良いのではないで
しょうか。


・相手の気持ちは自分とは必ずしも一致しないということを前提としてコミュニ
ケーションを取ること。
・自分の価値観が全てではないということをまずは自身が受け入れること。
例えば、自分たちはこうしてきたから、自分がやってきて良かったから皆もそうで
あるに違いない、などと決めつけないこと。
・相手との距離感を保つこと。
物理的にも心理的にも人によって適度な距離感は異なります。相手にとって不快な
距離感となっていないかを計りながら、徐々に距離を縮めていくことが大切です。
・上司と部下の関係など相手と立場に差がある場合は、すでにそれだけで対等でな
い、相手への影響力があると思って関わること。
・自分は大丈夫だろうと思わず、自身の言動を振り返り、世間で言われていること
と照らし合わせてみたり、気になったら家族などに意見を聞いてみたりすること。


なお、今回紹介したケースのように、上司という立場を利用した行為はパワハラに
もなりかねます。また、セクハラは、上司と部下との関係性に限ったことではなく、
同僚間や、最近では異性間のみならず同性間においても起こる可能性があります。

セクハラやパワハラなどは、訴訟までに至らないとしても、大切な社員を傷つけた
り、時に失ったりする結果となります。また、社員全体のモチベーションの低下や
会社に対する不安・不信感にも繋がりかねません。
会社としても、均等法で義務づけられているような体制の整備にとどまらず、積極
的に必要な措置を講ずることが重要となります。


(シニアコラボレーター 永田 有希子)
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