メルマガバックナンバー【Vol.61】(2017年12月26日発行)

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【2017/12/26発行】
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                           キューブメルマガ/第61号
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復職後のフォローアップについて
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】
 2. 今月のコラム
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1.【CUBE NEWS】
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1.
当社中田貴晃が分担執筆した「新訂版  職場のメンタルヘルス100のレシピ」
(大西守,廣尚典,市川佳居編/金子書房)が12月8日に発刊されました。
2.
この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、
以下の定期勉強会及び個別相談会を開催することといたしました。  
① 
【テーマ】メンタル不調 対応困難ケース 問題解決セミナー 
  ~「会社としてどこまで対応すべきか」根拠に基づいた決断をするために~  
【開催日時】2018年1月12日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)
【テーマ】 人事責任者/担当者向け メンタルヘルス対応困難ケース 個別相談会
【開催日時】2018年1月19日(金)相談枠:①15:30~16:30 ②16:30~17:30 
詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。
 
参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名 
・お名前 
・ご連絡先 
・セミナー名、または相談枠 
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2. 今月のコラム「復職後のフォローアップについて」
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 うつ病の再発率は約50〜60%と言われています。しかも、再発を繰り返す度によ
り長期の休養が必要になる等、重症化する傾向にあります。過去に3回のうつ病エピ
ソードがあると、その再発率は90%以上とも言われます。メンタル休職者の復職後の
再発リスクを考え、最近では社内での試し出勤やリワーク施設の活用を導入する企業
が増えてきました。不完全な回復状態では職場復帰させず、「実際に働ける状態か否
か」の事例性によって慎重に復職判断をすることは、再発防止のためにとても有効と
思われます。
 
 そして、慎重な復職判断に加えて再発防止のためにもう一つ重要となるのが、復職
後のフォローアップです。厚労省の「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰
支援の手引き」にも、5つあるステップ中の5ステップ目として、“職場復帰後のフォ
ローアップ”が位置付けられています。
 復職後のフォローアップには、①本人支援、②上司/周囲の人の支援の2つの目的が
あります。「本人支援」のみでは不十分であり、本人との面談から得られた情報を元
に「上司や周囲のメンバーを支援」することで、包括的な支援体制を整備していくこ
とが重要となります。弊社では、復職者本人を取り巻く環境をシステムとして捉え、
上司/周囲の人の支援を重点的に行うことで、結果的に本人がスムーズに復職できるよ
うな支援に力を入れています。
 復職者本人との面談では、体調や通院状況などの基本情報も確認しますが、業務遂行
状況や業務負荷に対する充足感、休職に至った要因や本人の抱える課題に再直面してい
ないかを重点的に伺います。業務遂行状況については、復職者本人の自己認識と上司の
評価との間に大きなズレがあり、その後もズレがなかなか埋まらないと、再発リスクに
つながります。面談では、状況に応じて認知行動療法などの手法を用いながら支援し、
その後本人の状態や職場で現れるであろう本人の課題や対応方法を上司と共有します。
休職中にリワーク施設等で自分の課題に向き合い、準備してきた復職者であっても、職
場で再び自分の傾向や課題に直面することも多く、その際にタイムリーな支援ができれ
ば、再発防止の一助となります。
 また、上司の方は忙しい方も多く、復職者の業務遂行レベルが低い状態が確認できても、
その原因分析や対策考案の部分にまでなかなか時間を割けないことが多いでしょう。コラ
ボレーター面談では、本人の状態を確認しながら、それが病状によるものなのか、自信の
なさや周囲からの孤立のせいなのか等、原因を分析し、本人と必要な努力を整理した上で、
上司の方に見通し感や必要な配慮についてのフィードバックをします。
 復職を成功させるためには、もちろん本人の復職準備や復職後の努力が欠かせませんが、
上司の方がうまく関わり、身近な協力者となれるかどうかも大きな鍵となります。心理士
などの専門家が本人とお会いできる頻度は限られていますし、上司や周囲の方が負担感少
なく復職支援に取り組める環境を整え、関係者がしっかり連携しながら必要な対応を取って
いくことが現実的で無理のない復職後フォローとなるのではないでしょうか。
 どんな企業/人事にとっても、対象者の復職自体が目的・ゴールではなく、復職した後、
再発せずに仕事をし続け、適切なアウトプットを得られることが目的であると考えると、
休職中の支援のみならず、復職後のフォローアップも重要であることは自明と言えます。
しかし、なかなかそこまで手をかけられていない企業も多いのが現状でしょう。ぜひ、これ
を機に復職後のフォローまでを含めた支援体制の構築を検討してみてはいかがでしょうか。
(シニアコラボレーター 佐川由紀)
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