件名:健康経営の視点からみたメンタルヘルス キューブメルマガ【Vol.58】
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【2017/09/28発行】
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キューブメルマガ/第58号
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健康経営の視点からみたメンタルヘルス
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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1.【CUBE NEWS】
2. 今月のコラム
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1.【CUBE NEWS】
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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会及び
個別相談会を開催することといたしました。
1.
【テーマ】人事責任者/担当者向け メンタルヘルス対応困難ケース 個別相談会
【開催日時】2017年10月13日(金)相談枠:①15:30~16:30 ②16:30~17:30
2.
【テーマ】メンタル不調 対応困難ケース 問題解決セミナー
~もう同じことを繰り返さないために必要なこと~
【開催日時】2017年10月20日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)
詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。
参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名、または相談枠
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2. 今月のコラム「健康経営の視点からみたメンタルヘルス」
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近年、「健康経営」という概念が提唱され、注目されるようになってきました。健康経営
とは、従業員の健康保持・増進の取り組みが、将来的に収益性等を高める投資であるとい
う考えの下、従業員の健康管理を経営的な視点から考えて、戦略的に取り組むことを指し
ます※。
その考えに基づき、従業員の健康が生産性に及ぼすインパクトについて、様々な研究がな
されています。ここでは特に、「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」が生産性
に及ぼす影響についてみていきます。
アブセンティーズムとは、「病欠や病気休業している状態」のことを指します。プレゼン
ティーズムとは、「何等かの疾患や症状を抱えながら出勤し、業務遂行や労働生産性の低
下を招いている状態」を指す用語です。
プレゼンティーズムは風邪などの感染性疾患やアレルギー、高血圧、生活習慣病など、幅広
く影響しており、慢性疾患を抱えている方だけではなく、日常の「ちょっとした調子の悪さ」
も含まれます。プレゼンティーズムが「何等かの具合の悪さはあるけれど働ける状態」である
ことを考えると、誰もが日ごろから感じることがあり、特別なことではないといえます。
一般に、プレゼンティーズムによる労働損失コストのほうが、アブセンティーズムによる労働
損失コストを大きく上回っているということがいわれています。プレゼンティーズムの中でも、
メンタルヘルス不調関連を調査したある研究では、「腰痛・首の痛み」「抑うつや不安といった
気分症状」「慢性頭痛」「胃腸の障害」「不眠」など、うつ症状を併発する可能性のある5つの
状態について、年代、性別ごとに分析しています。
この結果の中で、男女共に全ての年代が最も就労に影響している健康状態を「腰痛・首の痛み」
と回答していることからも、日常の「ちょっとした調子の悪さ」が就労に大きく影響している、
ということが示唆されます。
また、過去4週間の労働損失にかかる損失を金額で換算した“労働損失額”では、「抑うつや不安
といった気分症状」によるインパクトが大きいことが示されています。特に男性では、40代・
50代の「抑うつや不安といった気分症状」が約113千円、約102千円と最もインパクトが大きく、
女性では20代から50代の全ての年齢層で「抑うつや不安といった気分症状」のインパクトが大
きく、金額で換算すると平均約71千円の労働損失であることが示されています。
このようにメンタルヘルスに関連する症状や状態は、生産性に及ぼす影響が大きいことがわかり
ます。また経産省の「健康経営オフィスレポート」によると、プレゼンティーズム解消の中でも、
特にメンタルヘルス不調の予防・改善と関連のある「(オフィス環境の物理的な)快適性を感じ
る」「(職場内の)コミュニケーション」「(各自の)健康意識を高める」ことを誘発する環境
づくりが望ましいことが示唆されています。
したがって、プレゼンティーズムは日ごろの環境づくりから改善されることも多いといえます。
まずは、日常のオフィス環境や職場のコミュニケーション、食生活や生活リズム、セルフケアな
ど各自の健康意識がバランスよくとられているかどうか、改めて確認したいところです。
※:NPO法人健康経営研究会の定義による
<主な引用・参照文献>
経済産業省ヘルスケア産業課.企業の「健康投資」ガイドブック. 2014
経済産業省. 健康経営オフィスレポート.2016
Koji Wada, Mikako Arakida.The Economic Impact of Loss of Performance Due to Absenteeism and
Presenteeism Caused by Depressive Symptoms and Comorbid Health Conditions among Japanese Workers. Industrial Health 2013; 51:482-489
(コラボレーター 伊東あづさ)
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