メルマガバックナンバー【Vol.55】(2017年6月27日発行)

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【2017/06/27発行】
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          キューブメルマガ/第55号
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非医療施設の復職支援と精神障害者の就労支援についての調査研究
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】
 2. 今月のコラム
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1.【CUBE NEWS】
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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会及び
個別相談会を開催することといたしました。 
1.
  【テーマ】人事責任者/担当者向け メンタルヘルス対応困難ケース 個別相談会
 【開催日時】2017年7月14日(金)相談枠:①15:30~16:30 ②16:30~17:30
2.
【テーマ】メンタル不調 対応困難ケース 問題解決セミナー 
     ~もう同じことを繰り返さないために必要なこと~
【開催日時】2017年7月21日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10) 
     
詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。
 
参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名、または相談枠
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2. 今月のコラム「非医療施設の復職支援と精神障害者の就労支援について」
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 弊社アドバイザー大西守が、厚生労働省労災疾病臨床研究事業にて、「精神疾
患により長期療養する労働者の病状の的確な把握方法及び治ゆに係る臨床研究」
の分担研究報告書をまとめました。この調査研究に、弊社コラボレーターらも、
研究協力者として参画しましたので、今回のメルマガコラムでは、その報告内容
の一部要約(他機関との連携状況については割愛)をご紹介いたします。
 
 本研究では、非医療施設として地域障害者職業センター、ハローワーク等を対
象に、復職支援・就労支援の実態を調査し、今後の方策の手がかりを考察しまし
た。
 【地域障害者職業センター】
 地域障害者職業センターにおける職場復帰支援(リワーク支援)の利用者数は、
ここ2,3年と比較して増加傾向にあり、20代の減少、50代の増加から、利用年齢
層が上昇傾向にあります。また、利用者の主診断名は、「うつ病・躁うつ病」が
38%から67%に増加している結果から、うつ病・躁うつ病の休職者においては、
積極的にリワーク支援を活用していることがうかがえます。リワーク支援修了者
の利用期間は、概ね3ヶ月前後で終えて復帰している一方で、中止ケースの6割弱
は「病状の悪化」を理由としていることから、職場復帰の準備段階でも、再発に
留意する必要性があることが推測されます。
 地域障害者職業センターでは、「休職に至った経緯」「従前の状況」「復職基
準」といった職場からの情報がリワーク支援において重要と考え、リワーク支援
者としては、効果的な支援を進める上でも、職場側と良好な関係性を築く必要性
に迫られていることがうかがえます。
 【ハローワーク】
 ハローワークにおける精神障害者の求職登録者は、他の障害に比べ顕著な増加
傾向にあります。登録者の主診断名が「うつ病・躁うつ病」が45%と最も多く、
前職がない登録者が12%という結果から、前職でうつ病等を発症して離職した労
働者が、精神障害者保健福祉手帳を取得し、再就職を目指すケースが増加してい
る背景がうかがえます。
 トライアル雇用制度は、障害者の早期就職の実現や雇用機会の創出を図ること
を目的とされた制度であるが、精神障害者で本制度を活用している平均割合は
15%で、十分活用できていない実態がうかがえます。また、トライアル雇用後に
就職できなかった要因の上位3項目が「症状の悪化」「業務の難易度」「業務との
ミスマッチ」となっているのに対し、就職後の定着困難要因の上位が、「症状の
悪化」「職場の人間関係」「本人のコミュニケーション能力」という結果から、
双方の共通要因となっている「症状の悪化」に次ぐ要因に相違が出ているのが特
徴です。これは、雇用期間の経過と共に、職場の人間関係にまつわる課題に移行
している状況が推察されます。
 この一連の結果から、就労前に、求職者に対しては、就労に耐えられる準備活
動の取り組みや健康維持のためのセルフケア教育を行い、就労後、事業所に対し
ては、本人の適正に合った業務アサインと職場内での対人関係のサポートを行う
ことが、定着率を上げる鍵となることが考えられます。
 【まとめ】
 地域障害者職業センターにおける復職支援と、ハローワーク専門部門における
就労支援では、精神障害者の利用が他障害と比較して、顕著に増加していること
が認められます。主要疾患としては、うつ病・躁うつ病が統合失調症を上回り、
さらに、背景に発達障害の可能性を勘案すると、従来と異なる対応方法の必要性
も考えられます。
(キューブ コラボレーター)
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