メルマガバックナンバー【Vol.53】(2017年4月26日発行)

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お送りしています。
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【2017/04/26発行】
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          キューブメルマガ/第53号


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行動から見る心理学③
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム

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1.【CUBE NEWS】

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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の個別相談会を開
催することといたしました。

【テーマ】   
【秘密厳守】メンタル不調 対応困難ケース 個別相談会【参加無料】 
◆【休職者10名以上の企業限定】 人事責任者向け 個別相談会◆

【概 要】 
今あなたが頭を悩ませている案件はどのようなものでしょうか

✔過去にパワハラ・セクハラを訴える社員とトラブルになった事案
✔休職期間満了で自然退職した社員がその後不服を申し立てトラブルになった事案
✔復職者を人事部で受け入れていたところ、人事部が“不調者預り所”のようになってしまった事案 
人事責任者であるあなたは日々起こる問題に対し、
 多様な選択肢の中から一つを選択しなくてはいけません。 
もちろん、今までも何らかの選択を行ってきたはずです。  
しかし…、  
今までの選択に、果たして“根拠”と呼べるようなものはあったのでしょうか。
すでに十分な知識と、会社としてのきちんとしたシステムをお持ちの事と思います。
 しかし、明確な根拠がなく、
“なんとなく”や“周囲からの苦情が起きないことを最優先” して決断を下していたとしたら、
ぜひこの機会に、一度個別相談会に参加してみませんか。  

申込みの際に、希望相談枠の番号をご記入ください。 
  
【開催日時】 
2017年5月19日(金)
相談枠:①15:30~16:30   ②16:30~17:30

詳細は「日本の人事部」https://jinjibu.jp/corporate/cp0003436/seminar/1/
にてご覧ください。

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・相談枠 
・現在の休職者数

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2. 今月のコラム「行動から見る心理学③」
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以前筆者が講演した、行動主義をベースとした『あなたの「行動」から人生を
科学する』というテーマについて、これまで2回にわたってご紹介してきました。

第1回:『行動から見る心理学』①(メルマガ2015年7月号)http://ur0.pw/CM6s

第2回:『行動から見る心理学』②(メルマガ2016年5月号)http://ur0.pw/CM6I

第3回は、“「行動」をコントロールする方法”の中から、その前提となる“「行動」
が出来ない理由”についてお話したいと思います。


突然ですが、あなたの母親(もしくは父親でも)は料理上手でしょうか。

「いやー、正直うちの父は料理の才能がまったくないんですよ」「私のお母さん
は手抜き料理ばっかりでしたね。愛情が足りないんですよね。」

これらは日常会話であればそれほど違和感のない受け答えではないかと思います。

この場合、「才能がない」「愛情が足りない」ことが“美味しい料理を作ることが
出来ない”理由ということになります。

しかし、行動分析学ではこれらを人間が「行動」出来ない理由とは考えません。

行動分析学で理由として考えるのは、主に以下の2つです。
 1.やり方がわかっていない(=知識がない)
 2.間違って学習している(=間違って覚えている、スキルが足りない)

これは“美味しい料理を作ることが出来ない”ということで考えてみると、
 1.レシピを知らない
 2.「切る」「焼く」「煮る」「蒸す」などの概念に誤解がある、もしくは、
これらの行動が一定以上のスキルで出来ない(トレーニング不足)ということ
になります。

ここで重要なのは、決して「料理の才能がないから」「味音痴だから」「舌が
おかしいから」「愛情が不足しているから」などといったことを理由として持
ち出さない、ということです。

これらは行動分析学では“個人攻撃の罠”と呼ばれています。

“個人攻撃の罠”は、行動できない理由を個人を攻撃する方向に求めてしまい、
結果として“どうやったらこの問題を解決できるのか”を考えられなくなって
しまうため、避けるべきものとされています。

もう一つ、「行動」が上手く出来ない理由があります。それは「行動」が具体
的に定義されていない、ということです。

“美味しい料理を作る”というのは一見具体的な行動のように見えます。

しかし“美味しい”とはどういうことなのかを説明しようとすると、なかなか
難しいことに気づくと思います。美味しさというのは主観的なものですので、
“美味しい料理”というのは人それぞれ、ということになってしまいます。

これでは“美味しい料理を作る”というのは、具体的な行動と言えません。

そこで、「行動」を起こすための第一歩として、「行動」を具体的に定義し直
す、ということが重要になってきます。

例えば、今回の“美味しい料理を作る”という行動は、“レシピ本の指示どお
りに料理を作る”と定義し直すことができます。こうすることで美味しい料理
を作るためには何をすればいいのかが具体的になります。

このように“具体的に定義されていない行動”は仕事にも溢れています。

例えば、
 ・「今の仕事が終わったらその辺の人に声をかけて」
  → “その辺の人”とは具体的に誰なのでしょうか?
 ・「わからないところがあれば適宜先輩に聞きながら進めて」
  → “適宜”とは具体的にどういうタイミングなのでしょうか?
 ・「〆切まではまだ時間があるけど、十分な余裕を持って提出してください」
  → “十分な余裕”とは具体的に何日前でしょうか?などです。

私たちは何気なく条件を曖昧にしたまま考えたり、指示を出したりしています
が、上手く行動が出来ない原因は意外とこのような見えない部分にあるのです。

職場で生じるコミュニケーション上のトラブルの多くは、このように「行動が
具体的に定義されていない」ことによって生じています。

最近受けるご相談では、“上司が行動を具体的に定義しないまま指示をし、部
下が曖昧な指示を理解できずにトラブルになる”といったケースも多く見られ
ます。

「行動を具体的に定義する」ということを意識して行うことによって、このよ
うなケースにおいても的確な指示を出すことができ、職場で生じるコミュニケー
ション上のトラブルを減らしていくことが期待できると言えるでしょう。

(シニアコラボレーター 島倉 大)


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