メルマガバックナンバー【Vol.52】(2017年3月27日発行)

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【2017/03/27発行】
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          キューブメルマガ/第52号


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精神障がい者の採用面接の留意点と定着に向けた手がかり
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム

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1.【CUBE NEWS】

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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を開催する
ことといたしました。

1.
 【テーマ】精神障がい者の就労上の特性と持続的就労につながる合理的配慮のポイント
 【開催日時】2017年4月14日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

2.
【テーマ】メンタル不調 対応困難ケース 問題解決セミナー
           ~もう同じことを繰り返さないために必要なこと~
【開催日時】2017年4月21日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

 

 詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信ください。

・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名
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2. 今月のコラム「精神障がい者の採用面接の留意点と定着に向けた手がかり」
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 ハローワークの公表データによれば、精神障がい者の新規求職件数は年々増加
の一途を辿り、約8万件、就職件数は約3万8千件(いずれも平成27年度実績)と
なり、両件数とも身体障がい者・知的障がい者のそれを上回っています。
 平成30年度に精神障がい者が雇用率の算定基礎に加えられることにより雇用
率の引き上げが見込まれていることから、今後もこの傾向は続いていくことが
予想されます。
 実際に精神障がい者を雇用している企業に話を伺うと、安定した勤怠を継続
し貴重な戦力として活躍しているケースがある一方で、就職後当初から断続的
な休みが発生したり、半年以内に離職してしまうなどのケースも多く聞かれ、
就労定着の課題を抱えている企業は少なくありません。
 
 この課題の背景には、業務とのマッチングや職場環境の整備などといった企業
側の支援体制の要因もありますが、本人の就労準備や健康管理に向けた取り組み
ができているかということが大きな要因の一つとして挙げられます
 採用面接では、本人のプライバシーに十分配慮しながら、以下の点を参考に確
認していくことがポイントとなります。
① 障がいや症状:
自身の障がい特性や症状の説明ができ、通院や服薬管理ができているか。自身
にとってどんなことがストレスになるかについて自己理解できているか、また、
調子を崩すサインを把握しているか。そしてそれらの対処法を身につけ、説明
できるかどうか。
② 就労準備性:
就業生活に向けて、どのような日中の過ごし方や訓練などを行っているか(例え
ば、図書館通いや通勤訓練、外部支援機関への通所など)。
③ 健康・生活管理:
睡眠、食生活、ストレス解消等、日頃から健康維持に向けた取り組みができて
いるか。また、仕事や生活上で悩んだり困った時に相談できる人がいたり、
サポートしてくれる支援機関とのつながりをもっているかどうか。
④ 業務遂行力:
これまでどんな業務経験(あるいは職業訓練等)をしてきたか。その中で自身の
得意な業務や苦手な業務について自己理解ができているか。採用後に想定してい
る業務に適応できるかどうか。また、基本的なビジネスマナーやコミュニケーショ
ンスキルが備わっているかどうか。
⑤ 合理的配慮:
実際の業務遂行にあたり、職場でどんな配慮を希望するか。
 
 採用面接で、症状も安定し、業務の適正もあり人物的にも良好で迎え入れた
いと判断しても、②や③について課題が見られる場合は、私の経験上やはり慎
重な判断が必要です。
 というのも、就労準備不足による症状悪化で早期離職となった場合、企業側
の損失だけでなく本人にとっても失敗体験となり、双方にとって不幸な状況を
つくってしまうからです。
 しかし、採用面接でこうした課題を把握することや、上記の点を全てクリア
している人材を確保することは難しいという現実もあり、最近は採用後に業務
適性の確認、就労準備性の向上、能力開発を目的とした独自の研修を設けてい
る企業事例も少しずつ増えています。

 就労定着の課題解決の突破口を見つけることは容易ではありませんが、既存
の支援機関を上手に活用しつつ、企業独自の育成の取り組みをどう展開してい
くかが、障がい者の就労定着から戦力化につなげていく重要な鍵になっていく
ものと思います。


(エグゼクティブ・コラボレーター 中田貴晃)


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