メルマガバックナンバー【Vol.46】(2016年9月28日発行)

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【2016/09/28発行】
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          キューブメルマガ/第46号


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精神科の受診や治療に難色を示す社員への関わり方
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム

 3. 編集後記

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1.【CUBE NEWS】

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Ⅰ.平成28年11月18日(金)、「日本の人事部 2016秋 HRカンファレンス」において、
弊社シニアコラボレーター島倉大がワークショップ講師を務めます
・日時:平成28年11月18日(金)16:00~18:00   
・プログラム名:
「メンタル休職者対応の決定版!何度も休復職を繰り返す社員への対応実例講座 」 
・詳細及び参加申し込み:
(定員になり次第締切ります。どうぞお早目にお申込みください)
Ⅱ.この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を開
催することといたしました。

1.    【テーマ】 精神障がい者の就労上の特性と持続的就労につながる合理的配慮のポイント
    【開催日時】2016年10月21日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

2.   【テーマ】復職OK?それともNG? 出口を見据えた対応に必要なポイント
      【開催日時】2016年10月28日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

      詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/ にてご覧ください。

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信
ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名
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2. 今月のコラム「精神科の受診や治療に難色を示す社員への関わり方
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 勤怠不良が断続的に続き、その背景にメンタル不調があることを、本人も薄々
理解しながらも、専門医療機関受診に抵抗を強く示すケースを、企業の臨床場面
でよく経験します。また、人事担当者からも、そのような相談を受けます。

 人事としては、安全配慮上、休職発令したいところですが、本人から休職診断
書が提出されないと、なかなか休職の手続きを進めにくい事情もあり、どのよう
に対応したらよいか困ってしまうわけです。
 昨今、メンタル疾患は、誰でもなり得る病であるという啓発活動により、一
昔前よりも精神科受診へのハードルは大分下がったように思います。とはいえ、
“精神科を受診すると、何か一線を越えてしまうのではないか”という思いを強く
持っている人が少なからずいるのも事実です。
 しかし、メンタル不調により、勤怠や業務に支障を来たしている場合、未治療
のままでいると症状が更に進行するリスクが高いため、できるだけ早急に専門医
へつなぐことが肝要です。

 精神科の受診や治療に抵抗を示す背景には、様々な不安が介在していますが、
私が臨床場面でクライエントから聞く不安感情は、主に次のようなものがあり
ます。

1.メンタル疾患の診断に対する不安
2.薬物治療に対する不安
3.休職に対する不安

 

 「1」がある場合、“自分はメンタル疾患ではない”という態度(否認)で表
現されることも多くあります。
 この態度の裏側には、後述の「2」や「3」の不安が背景にあったり、メン
タル疾患と診断された時の周囲の見る目や反応を気にしていたりすることもあ
ります。
 このような場合、まずは、そうした不安な気持ちを持つのは自然であると受
け止めつつ、今の勤怠や健康状態を改善するために、一度専門医に診てもらう
ことの必要性を、繰り返し伝えていくことが大切になります。もし体調面の不
調の訴えがある場合は、まずは産業医につなげたり、内科や総合外来など精神
科以外の受診を勧めたりしていくとよいでしょう。
 「2」を抱えている場合、社内外の専門家の力を借りて、薬物療法のあらま
しについて説明する必要があります。
 治療のプロセス、服薬の効果と副作用の表れ方やその対処方法、主治医とコ
ミュニケーションを取るコツ等について丁寧に情報提供を行います。また、実
際に早期治療で良くなったケースについて話をすることで、薬物治療に対する
不安も軽減されることが多くあります。
 「3」の場合は、休職中の収入はどうなるのか、自分の担当業務は大丈夫か、
家族に心配や迷惑を掛けてしまうのではないか、復帰できなくなるのではない
かといった様々な気持ちが混在していることが多いです。
 傷病手当金制度や復帰に向けた手続きの説明、場合によっては、ご家族を交
えて話し合うなど、一つひとつの不安材料を解消し、本人が安心して休める環
境づくりをしていくことが求められます。

 以上のように、受診や治療に抵抗を示す社員は、様々な不安を抱えています。
まず、本人の感じている不安に十分耳を傾け、丁寧に情報提供を行い、「今の
自分に必要なことは、治療や療養であること」を本人が自然に受け入れられる
よう粘り強く支援していく姿勢で臨むことが大切です。


(エグゼクティブ・コラボレーター 中田貴晃)
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3. 編集後記
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
朝晩が少しずつ涼しくなってきました。透き通る空気の中、
漂うキンモクセイのほのかな香りが秋の始まりを感じさせます。
(張 )

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