メルマガバックナンバー【Vol.43】(2016年6月24日発行)

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【2016/06/24発行】
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          キューブメルマガ/第43号


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就労移行支援事業所における関係機関との連携に関する実態調査か
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム
 3.編集後記

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1.【CUBE NEWS】

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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を開催
することといたしました。

1.   【テーマ】再休職を防ぐための効果的な復職判断の基準とは
   【開催日時】2016年7月8日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

2.   【テーマ】 精神障がい者の採用面談時に欠かせないチェックポイントと合理的配慮
      【開催日時】2016年7月15日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

3.   【テーマ】 復職?退職?異動?降格?メンタル不調者への対応の決断を
        下すために必要なポイント
     【開催日時】2016年7月29日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

詳細はhttp://www.cubeintegration.com/ニュース/勉強会/
にてご覧ください。

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返
ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名

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2. 今月のコラム「就労移行支援事業所における関係機関との連携に関する実態調査から」
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弊社アドバイザー大西守が、前年度に引き続き27年度も、厚生労働省 労働疾病
臨床研究事業にて、「医療機関以外の施設の治療プログラムにおける産業医等
と主治医の連携を明確化するための調査研究」の報告書をまとめました。この
調査研究に、弊社コラボレーターらも、研究協力者として参画しましたので、
今回のメルマガコラムでは、その報告内容の要約をご紹介いたします。

 

メンタルヘルス不調者の治療や復職・就労支援において、主治医・産業医等と
の連携が不可欠なことは、あらためて言うまでもありません。そのため、精神
科領域において就労支援施設やリワーク実施施設へのニーズも高まってきてい
ます。とはいえ、いわゆる非医療施設が主治医・産業医等との連携を模索する
場合に、多くの困難や課題があるのも事実です。今回の調査研究では、全国の
就労移行支援施設515施設を抽出し、就労移行支援プログラム実施に際しての関
係機関との連携について、アンケート調査を実施しました。また、前年度の調
査結果により、精神科主治医や産業医との連携に苦慮している公共職業安定所
が多かったことから、追加の聞き取り調査を行ないました(今回の要約では、
割愛させていただきます)。

 

【就労移行支援施設へのアンケート調査】企業との連携相手については、専門
職である産業保健スタッフとの連携はあまり行われていない傾向が見られまし
た。その背景として、「産業医が職場に常駐している事はほとんどない」とい
う指摘もあり、企業によって産業保健体制に大きなばらつきが見られることが
要因ではないかと推察されます。

 

医療機関との連携については、主治医と直接面談を行っていないという回答が
半数を占めています。現状で行われている連携では、書面でのやり取り、コメ
ディカルを介した連携、通院同行、ケース会議の設定等により、定期的な情報
共有を行うといった方法が取られているようです。また、主治医とのスケジュ
ール調整の難しさについての言及も多くみられ、直接面談を介して連携するこ
とが難しい状況であると考えられます。医療機関側も、外部機関と情報共有し
たり意見提供したりしながら支援にあたっていくという体制でない場合もある
ようです。タイムリーな連携という点では、コメディカルをどう活かしていく
か、という点も重要になると思われます。

 

他の関係機関とは、概ねよい連携関係ができている状況がうかがえます。就労
移行支援機関は、公共職業安定所を中心とする各関係機関といかに円滑な連携
や関係づくりを行っていくかが、利用者に適切な支援を展開していくための大
きな鍵になると言えます。そのためには、各関係機関が相互の特色や役割の共
通理解を深め、利用者の課題や状況に応じた適材適所の支援を提供していくス
キームの確立が今後重要なテーマになると考えます。

 

就労移行支援施設、公共職業安定所のどちらの施設においても、精神障害者の
利用が増えています。「働く」ことに対する当事者・家族の就労意欲はもちろ
ん、受け入れ側の企業の意識も徐々に変わってきているようです。一方で、精
神障害者の就労・雇用に関する歴史が浅く、そのノウハウの蓄積が少ないのが
実情で、現場でのとまどいが感じられました。

 

他障害と比較し、ほとんどの精神障害労働者が治療中であることを配慮すると、
医療との連携は不可欠です。とりわけ、公共職業安定所においては、トータル
サポーター導入の意義を認める一方で、精神科の嘱託医的な存在も期待する声
が聞かれたのは、今後の検討課題であります。

 

もちろん、その背景基盤として、国民一人ひとりに対して、精神障害・精神障
害者への正しい知識の普及させる啓発教育活動も不可欠です。障害がある人に
とっても働きやすい職場は、一般労働者にとっても働きがいのある職場である
ことを再確認したいと思います。


(キューブ コラボレーター)
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3. 編集後記
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
徐々に日本各地で梅雨入りとなり、本格的な雨の季節になってきました。
梅雨の花の代表格ともいえるのは紫陽花ですが、
他にも、菖蒲やクチナシなど見ごろの花が色々とあるようです。
ジメジメとしていて、何かと敬遠されがちな季節ですが、
雨に濡れ、ひときわ色鮮やかな花を眺めながら癒されるのも
この時期ならではの過ごし方かもしれませんね。

(伊東)

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