メルマガバックナンバー【Vol.42】(2016年5月26日発行)

このメールマガジンは、以前弊社のメンバーが名刺を交換させていただいた皆様に
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【2016/05/26発行】
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          キューブメルマガ/第42号

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『行動から見る心理学』② 
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム

 3. 編集後記

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1.【CUBE NEWS】

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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を開
催することといたしました。

1. 【テーマ】  再休職を防ぐための効果的な復職判断の基準とは
  【開催日時】 2016年6月10日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

2. 【テーマ】  精神障がい者の採用面談時に欠かせないチェックポイントと
 合理的配慮
【開催日時】 2016年6月17日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

3. 【追加開催】 復職?退職?異動?降格?メンタル不調者への対応の決断を
        下すために必要なポイント
【開催日時】 2016年6月24日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

詳細はhttp://cubeintegration.com/archives/849にてご覧ください。

参加を希望される方は、info@cubeintegration.comに下記項目と併せてご返信
ください。
・御社名
・お名前
・ご連絡先
・セミナー名

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2. 今月のコラム「『行動から見る心理学』② 」
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前回の『行動から見る心理学』①(メルマガ2015年7月号)では、心理学なのに
心ではなく行動を扱う行動主義という考え方をご紹介しました。

http://cubeintegration.com/archives/689

この行動主義をベースとした『あなたの「行動」から人生を科学する』という
テーマで、以前筆者が講演した内容の引用から、今回は「行動」の仕組みにつ
いてお話したいと思います。

人間が行動を起こす“動機”は大別すると、以下の2つしかありません。
 1.メリット/快感情を得る
 2.デメリット/不快感情を避ける

ここから行動の4つの原理を導くことができます。

【行動原理 その①】ある行動の結果として、〈メリット/快感情が得られる〉
とその行動の発生頻度は増加する

例)あるお店で買い物をしたときに店員さんの対応が素晴らしく、とても良い
気分になり次からもそのお店で買い物をするようになる。

【行動原理 その②】ある行動の結果として、〈メリット/快感情が得られな
くなる〉とその行動の発生頻度は低下する

 例)先ほどのお店でお気に入りの店員さんが辞めてしまうと、自然とそのお
店から足が遠のいてしまう。

【行動原理 その③】ある行動の結果として、〈デメリット/不快感情がもた
らされる〉とその行動の発生頻度は低下する

 例)仕事中に私語をしたところ上司から別室に呼び出されて説教をされ、そ
れ以後私語を慎むようになる。

【行動原理 その④】ある行動の結果として、〈デメリット/不快感情がもた
らされなくなる〉とその行動の発生頻度は増加する

 例)上司が長期出張で不在となると、再び仕事中に私語をするようになる。

極論すると、人間の行動はこの4つの原理によって規定されていると言えます。

この4つの原理は非常に強力で、上記の例のように〈メリット/快感情〉や〈デ
メリット/不快感情〉を認識していないケース、すなわち無意識の行動にも影
響を及ぼします。

例えば、電車通勤をしている人は、毎朝決まって同じ車両の同じドアから乗車
している人が多いと思います。これは上記のようなメリット・デメリットを比
較検討した結果そうなっているというよりも、特に意識せず気づいたらそうい
う習慣になっていた、という人がほとんどではないでしょうか。

しかし、この行動も上記の4つの原理から合理的に説明することができます。

まず1日目に電車に乗る時には、どの車両のどのドアから乗るかはほとんどラン
ダムです。(これは旅行先で一度も乗車したことのない電車に乗ることを考え
てみるとよくわかります)

そうしてランダムに乗車した結果、降車した位置が駅の改札から最も遠い位置
だったとします。すると“出口まで遠い距離を歩かなければいけない”という
ネガティブな結果(とそれに伴う不快感情)がもたらされることになります。
この結果、2日目は1日目と同じ位置から乗車するのではなく、より降車駅の改
札に近い位置から乗車するように行動が変化します。

2日目、今度は降車駅の改札に最も近い位置から乗車したとします。すると今度
は車内が猛烈な混み具合だったとしましょう。すると、“身動き一つ取れず苦
しい”というネガティブな結果(とそれに伴う不快感情)がもたらされること
になります。この結果、3日目は1日目と2日目の間の位置から乗車するように、
さらに行動が変化します。

これらを繰り返すことで、得られる〈メリット/快感情〉と、もたらされる〈
デメリット/不快感情〉が釣り合ったところで、毎朝の乗車位置が固定される
ことになります。

こうして人は無意識のうちに、行動を決定しているのです。

これら4つの行動の原理を理解し、活用していくことで、自分自身の行動を適切
にコントロールしていくことが可能となります。

この考え方を業務に応用してみましょう。

例えば、やりたくない仕事を後回しにしてしまうという行動を改善したいとし
ます。この場合、アプローチ方法は2つあります。①“後回しにする”という
行動にデメリットを付加して、行動を減少させる
②“やりたくない仕事をやる”という行動にメリットを付加して、行動を増加
させる

①であれば、やりたくない仕事を後回しにするためには、『必ず「後回しにす
る理由」をA4用紙1枚に書き出し、上司に提出しなければならない』というルー
ルを作れば、後回しにする頻度は激減するでしょう。②であれば、やりたくな
い仕事をやり遂げたあとに、『自分自身にご褒美(ケーキを買う、ビールを飲
む、など)を与える』という方法も有効です。

ぜひご自身で試してみてください。

(コラボレーター 島倉 大)
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3. 編集後記
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
いよいよ6月に入り、気分転換を常に心がけして、安定した生活リズムで、
梅雨季節ならではの楽しみを味わいながら過ごしていきたいですね。

(張 )

 

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