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【2016/03/25発行】
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キューブメルマガ/第40号
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認知行動療法③~ポジティブシンキングは効果的か?
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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1.【CUBE NEWS】
2. 今月のコラム
3. 編集後記
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1.【CUBE NEWS】
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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を
開催することといたしました。
1.【テーマ】 スムーズに復職させ、再休職させないための3つのポイント
【開催日時】 2016年4月8日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)
2.【テーマ】 【好評について追加開催】
精神障害の雇用支援で、企業に押さえてもらいたいこと
【開催日時】 2016年4月15日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)
3.【テーマ】 異動はさせる?させない?メンタル不調者の異動や復職で気を付けるべきポイント
【開催日時】 2016年4月22日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)
詳細はホームページhttp://cubeintegration.com/archives/814にて
ご覧ください。
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2. 今月のコラム「認知行動療法③~ポジティブシンキングは効果的か?」
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以前のメルマガコラムで、認知行動療法に関連したお話をしてきました(2014
/09/25発行vol.22,2015/03/26発行vol.28)。前回は「認知(=物事の捉え方、
考え方)の癖」についてテーマにしましたが、今回は「ポジティブシンキング」
について認知行動療法の視点から考えてみたいと思います。
認知行動療法の説明、特に認知(=物事の捉え方、考え方)の説明をしてい
ますと「要はポジティブシンキングですよね」といった理解をされる方がおら
れます。しかし、認知行動療法では「ポジティブシンキング」だけ行うことを
あまり推奨していません。
「ポジティブシンキング」と聞くと、悪いイメージを持つ方は少ないかもし
れません。どちらかというと、望ましいというのが多くの方の意見ではないか
と思います。もちろん、本心からポジティブに、前向きに、考えられているの
であれば、気持ちは明るく安定していられるので良いことと考えられます。
しかし、すべての場面でそれを行うことが適切かというと、そうとはいえな
いところがあります。それは例えば、あるプロジェクトにおいて、本心では
「うまくいかないかもしれない」と不安なのに、「うまくいかないなんてこと
はない、きっとうまくいくはずだ」と自分に言い聞かせて自分の本心に蓋をし
てしまうようなときです。しかし、不安を感じるには、感じるなりの理由があ
るはずです。例えば、何かのリスクが頭のどこかで引っかかっていて、不安を
感じているかもしれません。
その場合、そのリスクに対して適切に準備を行うことで、そのプロジェクトの
成功確率を高めることができますし、不安も和らぐでしょう。しかし、その不
安に蓋をして、ポジティブシンキングだけをした場合には、もしかするとその
懸念していたリスクが実際に起こってしまい、そのカバーもできず、結果的に
うまくいかなくなってしまう、ということが起こり得るかもしれません。
あるいは、あるプロジェクトにおいて失敗をしてしまった時に、本当は落ち込
んでいて、反省すべき点もあると感じているにもかかわらず「これは自分のせい
じゃない。次回頑張って挽回すればいい」とだけ考えていると、結局同じ失敗を
繰り返してしまう可能性が高いでしょう。
このように、「ポジティブシンキング」というやり方は、自分のネガティブな
感情・ネガティブな事柄と向き合わないための方法として使われてしまうと、
建設的な方向に向かわなくなってしまいます。
ですから、認知行動療法では、「ポジティブシンキング」の前に、どうしてその
ように感じるのか?自分は何を考えているのか?ということについて目を向け
ます。きちんと自分の考え方と感情を知り、向き合うことを重要視しているから
です。自分の考えを把握するだけで、気持ちがすっきりとしたり、適切な対処が
できたりすれば、結果的に無理な「ポジティブシンキング」は必要なくなります。
ネガティブな考えに蓋をしてしまう無理な「ポジティブシンキング」ではなく、
結果として自然にポジティブな考えが浮かぶ「ポジティブシンキング」を目指
しましょう。
※バックナンバー
①セルフケアとしての認知行動療法
http://cubeintegration.com/archives/545
②認知行動療法②~自分を苦しめる考え方の癖
http://cubeintegration.com/archives/594
(コラボレーター 北堀真衣)
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3. 編集後記
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今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今年、東京都心でのサクラ開花は平年より5日早くなった上に、開花期間も平年より
延びる見込みとのことで、お花見シーズンが長くなりそうで、楽しみですね。
(張 )
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