メルマガバックナンバー【Vol.38】(2016年1月27日発行)

このメールマガジンは、以前弊社のメンバーが名刺を交換させていただいた皆様に
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【2016/01/27発行】
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          キューブメルマガ/第38号


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知的障害者の就労定着に向けたSSTの有効性
送信元:キューブ・インテグレーション株式会社
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■目次■
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 1.【CUBE NEWS】

 2. 今月のコラム

 3. 編集後記

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1.【CUBE NEWS】

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この度、企業の人事担当者の皆様にお集まりいただき、以下の定期勉強会を開
 催することといたしました。

1.【テーマ】 メンタル休職者の復職判断における外部機関活用のコツ
  【開催日時】2016年2月12日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

2.【テーマ】 精神障害の雇用支援で、企業に押さえてもらいたいこと
  【開催日時】2016年2月19日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)

3.【テーマ】 復職者の再休職防止と生産性向上のためのポイント
  【開催日時】2016年2月26日(金)15:30~17:00 (受付開始15:10)


詳細はホームページhttp://cubeintegration.com/archives/778にて
 ご覧ください。

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2. 今月のコラム「知的障害者の就労定着に向けたSSTの有効性」
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昨年11月13日、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の主催する「第
23回 職業リハビリテーション研究・実践発表会」が開催されました。そこで、
弊社の中田貴晃が、「外部機関によるSSTを中心とする支援から見えてきた成長
と課題-就労定着から自立支援に向けた5年間の歩みを振り返って-」というテ
ーマで、共同実践発表を行いましたので、今回のメルマガコラムでは、その発
表内容を簡単にご紹介いたします。

 

障害者の就労で課題となるのが、就職よりも定着にあるといわれており、否定
的要因による離職は、当事者の失敗体験だけでなく、企業にとっても大きな損
失となります。離職の軽減には、障害特性を勘案した労務管理と合理的配慮に
加え、職場でのコミュニケーション、就労意欲の喚起、ストレスマネジメント、
健康管理といった側面での教育や支援が必要となります。発表では外資大手製
薬会社S社の要請により、外部支援機関の立場から2010年より実施してきたソー
シャルスキルトレーニング(以下、SST)について紹介します。

 

S社は、2009年4月に知的障害者の就業の場として部署を設立し、特別支援学校
より6名の新卒者の雇用を開始しました。名刺作成、DM発送業務、PC業務等、従
来アウトソースや各部門で対応していた業務を代行しています。現在16名の知
的障害者が途中離職することなく就業しています。

 

SST導入にあたり、S社と以下の支援方針を固めました。

(1)基本的ビジネスマナーを身に付けていくこと
(2)職場のマナーやルールを守る習慣を定着させること
(3)社員同士が良好な人間関係を築く風土を醸成すること
(4)セルフケアの教育を行うこと
(5)「成長と変化」という企業風土に適応できる力をつけていくこと

 

実施テーマ例としては業務上必ず生じるコミュニケーション場面や職場のルー
ルやマナーに関するテーマの他、その時々にトラブルや課題が生じた際は、そ
の課題にリンクさせたテーマを設定し、柔軟な運営を試みています。またセル
フケアや生活スキルの習得に必要に応じて取り上げています。SST終了後は、個
別面談を行い、個別課題の提示やチャレンジの促しを行っています。SSTを通じ
て見えてきた成長変化は、


(1)集中力と参加意欲の向上。集中が持続でき、発言や意見交換も活発に行
われるようになっています。(2)尊重・共感・チームワークの風土の醸成。
相手のよいところを発見する目線が定着し、相互のポジティブ・フィードバッ
クが自然にできるようになってきました。(3)自己課題への直面化と問題解
決力の向上。個々の課題を素直に受け止め、自ら克服するエピソードも多く見
られるようになっています。(4)自立活動の活性化。セルフケアや自立生活
に向けた行動が年々増えています。

 

就職はゴールではなくスタートラインであることを当事者含めた関係者が再認
識し、自立支援と持続的就労に向けた継続的支援と連携が重要であり、今後一
層求められます。また、障害者雇用の更なる促進のためには、就業後発生しそ
うなトラブルを見極め、早い段階で学校や保護者などの関係者が連携の元、SS
Tなどを通じて課題改善に努めることが必要であると考えます。

 

発表論文集:
http://www.nivr.jeed.or.jp/vr/vrhappyou23-essay.html (第11分科会:SS
Tを活用した人材育成プログラム)

 

(エグゼクティブ・コラボレーター 中田貴晃)
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3. 編集後記
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2016年、新しい一年がスタートしました。今回のメルマガコラムは去年12月の
引き続きで、キューブスタッフが日ごろの実践を共有させていただきました。

引き続き、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

(張 )

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